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千葉大停電から私たちの防災意識を見直す

(キャッチ画像は「東京防災」より)

まずは台風15号の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
地元・千葉のFM局であるベイエフエムが義援金を受け付けています。

https://www.bayfm.co.jp/info/index.html?id=gien15

1週間以上の停電

今回の台風では君津市で送電線の鉄塔が倒壊しました。
実はこうした電力ネットワークの場合、1つのラインが途切れても別系統でバックアップされる仕組みになっています。

ところが「ラスト1マイル」とも呼ばれますが各家庭に電気を送る部分が壊滅状態となってしまいました。
電気の流れの特性上、発電所や変電所などの「上流」部分から1本ずつ電信柱を復旧させていかないと電気が通じませんし感電の恐れもあります。

この記事を書いている時点で、文字通り全国の電力会社や電気工事のプロフェッショナルが千葉に集結して、復旧作業が続いています。
例えば沖縄電力が千葉に応援に来ています※PDFファイル

しかしながら復旧の見通しは現時点では27日以降となっています。これほど長期間の停電というのはこれまでの防災プランではあまり考えられていませんでした。

電気が来ないと水道が出せない

また、水道施設は基本的に電力が必要です。ポンプなど含めて水道が復旧するのは電気次第という事になります。
意外な盲点として、最近はセンサー式の蛇口も増えていますが、これも電気が来ないと動きません。

水道の断水によってトイレの水も流せないため衛生面での心配があります。
さらには農業用水のポンプや施設も動かせないために、長期的には農作物への影響も考えられます。



私たちが備えるべき防災グッズは?

こうした状況を考えると、私たちの防災意識も変えないといけません。
それは停電への備えです。

東京都の出している防災ハンドブック「東京防災」によれば

水は1人1日3リットル、卓上コンロ、モバイルバッテリーは携帯電話の個数分用意する
(東京防災90-91ページ)

ミネラルウォーター

一人1日3リットルということは、4人家族で1週間分だと48リットル必要になります!
イメージ的には2リットル6本入りの箱が4つ、という計算ですね。

モバイルバッテリー

これは、携帯電話などの充電ができる大きな電池です。
電池と言っても乾電池ではなく何回も充電可能なものです。

これは用意しておかないと、スマホの充電が切れた時に連絡がつかなくなります。
今回は携帯電話の基地局も停電してしまいました。しかしこちらの復旧は最優先で行われることもあり、この記事を書いている時点ではほぼ復旧しています。

卓上ガスコンロ

これも災害時に役立つグッズになります。

オール電化の住宅の場合、お湯すら沸かせなくなってしまいます。
また今回は台風でしたのでガスは大丈夫でしたが、地震の場合にはガス管の復旧には最長数カ月かかると言われていますので、こうしたグッズも欠かせません。

キャンプ用品にもなる特大バッテリー

先ほどはスマホのバッテリーでしたが、普段のレジャーやキャンプ用品のカテゴリには、こうした巨大なバッテリーもあります。この下の商品の場合、長期保管時は3ヶ月に1回のフル充電でいいそうです。キャンプとかバーベキューといったイベント時に使って、終わった後にフル充電しておいておけば問題なさそうです。



液体ハミガキ

断水時に気を付けたいのが、口腔衛生。つまりハミガキです。
水がないと後回しになってしまいがちですが、雑菌によって身体に悪影響を及ぼす危険があり、高齢者の方にとっては肺炎などのリスクを考えないといけません。
液体ハミガキなども備えておくと、水が無くても少量を含んでうがいしてそのまま吐き出せばいいので、いざという時に役立ちます。



千葉から学ぶ教訓

今回の台風のように、ある程度は事前に予測できていた(進路が分かっていた)ものでさえこの被害なので、地震が起きた場合にはそれ以上の混乱が起きることは間違いありません。
ぜひ改めて防災グッズや備蓄食料・水の備えをいきましょう。

最後にもう一度。Bay-FMの義援金口座をご紹介します。

https://www.bayfm.co.jp/info/index.html?id=gien15