11時半ころ、近くの畑にいた人がクマを目撃したとのこと。さらに10日ほど前にはクマの足跡があったことから、長野市では地附山公園を当面閉園することにしました。
地附山公園は、昭和60年7月26日に発生した地すべり跡地を利用して整備した公園です。公園名称である『防災メモリアル地附山公園』は、地すべり災害を忘れないようにとの願いから名づけられました。長野市内から志賀高原にかけての展望がすばらしく、展望台・ローラー滑り台・アスレチック遊具があります。
長野県内では飯山市や木島平村でクマによる人身被害があったことから、県から「ツキノワグマ出没注意報」が出ています。
ちょうど冬眠から目覚める時期で、クマも美味しい山菜を狙っています。ちょうど人間とクマがバッティングするタイミングと言えるでしょう。さらに出産シーズンのため、お母さんクマは神経質になっています。
どうしたらいい?
ではクマ被害を避けるためにどうしたらいいでしょうか?長野県の資料から引用いたします。
◇ 朝夕の行動は避ける
朝夕はクマが活発に活動します。この時間帯に山中に入ることは避けましょう。
◇ 周囲の確認をする
山菜はクマの好物です。山菜のある場所には、クマもいる可能性があります。 特に渓流沿いは水の音で、クマも人もお互いの気配を感じず接近してしまうことがありますので注意が必要です。
◇ クマのいる場所に近づかない
山中はクマの生息地で、どこにいてもおかしくありません。クマの足跡や糞などを見つけたら、それ以上近づかずに引き返しましょう。
◇ 笛、ラジオ、鈴の携帯を
クマは聴覚や嗅覚が人より優れています。人の気配を感じたクマは自ら避けてくれます。笛、ラジオ、クマ避け鈴など音の出る物を携行しましょう。
◇ 子グマを見たら立ち去る
子グマの近くには必ず母グマがいます。母グマは子グマを守るために、人へ攻撃することがあります。子グマを見かけたら、そのままそっと立ち去りましょう。
◇ 犬は連れて行かない
人の気配を感じたクマは、身を隠して人をやり過ごそうとしますが、一緒にいる犬に吠えられるなどして、人へ攻撃をする場合があります。犬を連れて山中へ入るのはやめましょう。
◇ 不意の遭遇に備えて
注意をしていてもクマと遭遇してしまった場合、ヘルメットを着用していると頭部の被害を軽減できます。
本当にクマは怖いです。各自で備えをしていきましょう!